デザインに心躍る日々

フリーディアマンションの外観やエントランスに生きたデザインを施す建築デザイナー
「リアルクリエイション」の中島氏が「人の笑顔を生み出すひらめき」をテーマに日々を綴ります。

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2011年05月30日

マンションというものは、まだまだその可能性を出し切っていない。

こんにちは。リアルクリエイションの小島です。

さて、冒頭の文章ですが、非常に断定的ですね(笑)

マンションの間取りはどこも変わらない・・・と言われ続けている昨今。

つまり、アイデアも出尽くしている・・・

と、思われている方も多いと思います。

私は違うと思います。「まだまだ可能性は多いにある。」そう言わざるを得ません。

なぜそう思うのか?

それは日本人特有の生活スタイルにあります。

そして多種多様になってきたライフスタイルにあります。

例えば、マンションのエントランスを例に挙げましょう。

昨今は綺麗なエントランスのマンションが増えてきました。

ただの通り道ではなく、ロビーのような役割を持つものもすくなくありません。

しかし、これらはあくまで、「マンションの玄関」であって、

「住戸の玄関」ではありません。

これから書く事は、あくまで私の未来予想図であって、

笑い話の類と思っていただきたいものです。

・マンションのエントランスで靴を脱いだらどうだろうか?

 

この発想は、マンションの立派な玄関をくぐり、

また改めて各住戸の玄関をくぐる事に、もったいないと思ったことが

その発端です。

今のマンションのスタイル。

これは日本人の「玄関で靴を脱ぐ」という生活習慣から生まれたものです。

住民も「マンションの玄関」と「住戸の玄関」は別物とお思いでしょう。

共用部から専有部に入るところで靴を脱ぐ。

しかし、これは固定概念というものではないでしょうか?

住民当人からすると、2回も玄関を通っている感覚はないでしょう。

もし、住戸の部分に靴を脱ぎ、保管するスペースが無ければ

もっと広い住空間が取れるというものです。

一旦、玄関は通っているので、

逆に共用部であるマンションのエントランスに、各住戸のシューズ保管庫をつくります。

セキュリティの自動ドアをくぐると、広いエントランスがあり、

そこに少し段差があり、靴を脱いでカーペットの床に足を置き、

それから各自のシューズ保管庫へ。

シューズ保管庫へは靴のまま入れるルートもあるでしょう。

そうすると、2回も玄関を通る必要はないのです。

マンションの最大のメリット。

それは共用部にあります。

他の住民と、ほんの少しプライバシーをシェアすることによって、

より豊かな空間を得られる。ということです。

北欧では、よりその考え方は進んでいます。

シェアハウスという考え方です。

一つの階にたとえば3住戸あるとします。

80㎡が3住戸としましょう。

トータル240㎡です。

今の日本の住宅は各住戸にリビング・ダイニング・キッチンがありますね。

それを例えば、みんなで使う60㎡(36帖)の大きなリビング・ダイニング・キッチン

をつくる。その代わりに各住戸60㎡にするというものです。

80㎡から60㎡に減ったじゃないか!と思われるかもしれませんが、

20㎡は12帖程度。12帖にリビング・ダイニング・キッチンの全てを入れるのは

至難の技でしょう。キッチンだけで4帖程度は必要です。

そして残り60㎡で残りの部屋をつくるとなると・・・

単純に8帖程度が3部屋に洗面所、風呂、トイレといったところでしょうか。

占有部もより広い暮らしができますね。

そして、みんなでシェアすることで、他の部屋に面積を割くことが出来、

さらには、とても贅沢なリビング・ダイニング・キッチンが作れるのです。

北欧はこういう間取りを若者からお年寄りまで、一緒に生活するシステムをとっています。

若者は老人を助け、老人は若者に経験という知識を与える。

そして共同生活をする特有の、互いを思いやる気持ちを育みます。

こういう日本の昔の長屋や町家のような生活をしている方たち北欧にはいます。

この生活だと・・・そうシニア問題の解決の糸口にもなるんです。

日本にこのスタイルを持ち込むには、

例えば2世帯や3世帯住宅。

そして、「趣味分け」。

「住み分け」ではなく「趣味分け」

映画好きや音楽好き、料理好きなどが集まる。

いわゆる「コミュニティ」ですね。

そういう目的をはっきりと明確にする必要があります。

私は日本の核家族化や、近隣との交流の無い今の日本の家庭環境に

危機感を抱いています。

他人との時間を共有するということは、煩わしさも付きまとうというものです。

しかし、喧嘩しながらも、助け合いながら生きていく。

社会的秩序がこのように変わったとき、マンションの考え方も一変するでしょう。

いえ、もしかすると逆で、住空間の常識が変わることで社会的秩序が変わるのかもしれませんね。

今のようなマンションのスタイルは一つの完成された形でしょう。

それはそれで他者とのプライバシーを尊重する形として存在し、

他者との関わりをもっと持ちたい。

そういう人達向けの住戸が、今後必要になってくるでしょう。

と、あくまで私の未来予想図ですからね(笑)

少し・・・いや多いに願望も入っているということは認めざるを得ません。

共有する部分をもっと明確にしていき、その特性を的確に捉え

時代のニーズにあったものを考え続けないといけません。

コミュニティ・・・この考えが入ってきたとき、

マンションというものは、まだまだその可能性を出し切っていない。

そう思います。

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