デザインに心躍る日々

フリーディアマンションの外観やエントランスに生きたデザインを施す建築デザイナー
「リアルクリエイション」の中島氏が「人の笑顔を生み出すひらめき」をテーマに日々を綴ります。

真剣にふざける。

2012年08月22日

「ジェダイマスターが集まる、
いわゆるジェダイ評議会会議場のような応接室にしてほしい。」

とあるオフィスのデザインの新事務所の応接室について、

どのような応接室にしたら良いか、尋ねたところ、
上のような答えが返ってきました。

はて?ジェダイマスターって?

と言われるかたもいらっしゃるでしょう。
映画「スター・ウォーズ」は、見たことはなくても、
名前くらいは聞いたことがあると思います。
また、「ヨーダ」という名前も聞いた事があると思います。
はい。そうです。緑色の小さいおじいさんです。
その緑色の小さいおじいさんの「ヨーダ」は「ジェダイ」と呼ばれる
騎士みたいな存在で、全宇宙を守るいわば生きた秩序的な役割をしています。

ジェダイも序列があって、「マスター」と呼ばれる存在になって、

さらに評議会理事になると、その宇宙の秩序を守る会議に、
出席できるというシステムになっています。
ヨーダはジェダイマスターの中でも、さらにトップですね。

さて、「ジェダイマスター」が集まる会議室を作ってくれ!

そう言われて、「なんて依頼だ!」と心の中で思いつつ、
しかし、実現しないといけませんから、
さっそくDVDでチェックです。

スターウォーズ エピソード1 ファントムメナスを何度も観ました。

まぁ、言わずもがな、スターウォーズは小学生のころからの大のファンですから、
すでに何度も観ているわけですが、さらに何度も観ました。
そういうわけで、ジェダイマスターの評議会会議室がどんなものかは、イメージがつくわけです。

しかし・・・ではそのまま、条件に当てはまるかと言うと、そんなわけはありませんね。

部屋の大きさなんか違うのは当たり前で、天井の高さなど数え上げるとキリがありません。

真似ることと、その世界を取り入れるという事は、大きく違います。

と、いう事は・・・スターウォーズの世界観をくみ取り、

それをプランをする応接室の条件に適合させないといけないわけです。
と、いうことで・・・
さっそく本屋に走り・・・
「アート・オブ スターウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」
という、スターウォーズのデザイン画が網羅された本を購入し、
その世界観に浸ることからはじめました。
設定の熟読です。
この設定などは、物語で語られる事はありません。
しかし、この設定があるから「ああ、なんかリアリティがあるね」
という事につながるんですね。
だからデザインを読み取るのであれば、熟知しないと
いけない要素になってきます。

スター・ウォーズを観た方なら、わかかられるでしょうが、

各惑星ごとにコンセプトが明確に違います。
「緑の惑星」「砂の惑星」などその星のもつ気象条件によって、
建物のデザインが当然ですが、気候に適したものに考えられています。
そして、ジェダイ評議会会議場は、「コルサント」という惑星にあり、
このコルサントという惑星は銀河の中心。政治の中心なんですね。

そこで、建物のモチーフになっているのが、

アメリカのニューヨークの高層ビル群がそれに当たります。
明確に言いますと、
「エンパイア・ステートビル」と「クライスラー・ビル」
が大きなモチーフです。
この二つのビルは
「ニューヨーク・アール・デコ」と呼ばれる様式の代表格とされるもので、
「クライスラー・ビル」がニューヨーク・アール・デコ中期
「エンパイア・スタートビル」がその後期にあたり、
その様相の違いを映画の中で表現しています。

エンパイア・ステートビル


クライスラー・ビル

 

エンパイア・ステートビルは直線的でコンクリートの様相をしています。
それに対し、クライスラー・ビルは流線的で、メタリックな様相です。
幾何学模様や草木をモチーフに装飾が施されていますが、
基本的にはシンプルなラインの構成です。

・・・なんか馬鹿馬鹿しいですね。

しかし、こういった馬鹿馬鹿しいことも、真剣に取り組むことで、
それが、馬鹿馬鹿しくない、命の宿ったものに変わるのです。
そして、その応接室にジェダイマスター評議会会議室の考えを盛り込んだ・・・
と、言いますか・・・
デザインを読み取った際、もうニューヨーク・アールデコのデザインに
すり替わっています。
ニューヨーク・アールデコを取り入れれば、
必然、ジェダイマスター評議会会議室になるというものです。

そして、イメージスケッチがこれです・・・

CGがこれです。

そして・・・

完成がこちら・・・



今、思えば懐かしいものですが、
当時は必死でした。企画書にジェダイマスター評議会会議場は
惑星コルサントにあって・・・
・・・つまりニューヨーク・アールデコのスタイルになっていて・・・
といった非常に馬鹿馬鹿しいような、自分でも何を書いているんだ・・・
というような企画書を、それはもう真剣に創り上げたものです。

お客様も「あ、こいつ・・・なんかいっちゃってる・・・」と思ったことでしょう(笑)

まぁしかし、熱意というものは伝わるものです。
おかげで、「スターウォーズっぽい部屋だね。」
と、来社される方に言われたそうです。

まぁ思いっきり、マスターヨーダがいますからね(笑)

一見ふざけたものでも、真剣に取り組めば必ず伝わります。

「真剣にふざける」

これが大事です。

決して恥ずかしがらずに、本気で取り組むこと。

これが、デザインの核とも言えます。

デザインは調和だ

とか
デザインはリズムだ
とか
デザイナーそれぞれのたどりつく答えがあるとおもいます。
わたくし個人の答えは・・・

「デザインとはユーモアである」

これにつきます(笑)

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